結城登美雄さん2
唐桑町小鯖港の旧カツオ節工場跡地に、大漁旗を50枚縫い合わせた舞台背景幕。
今でも目に焼き付く唐桑臨海劇場。自作自演の唐桑物語は感動もので、ぜひ再現してほしい。現町長のやくざ役ははまりすぎていて怖かった(^_^;
結城登美雄さんも、リアス・アーク美術館を造り日本建築学会賞を受けた早稲田大教授の石山修武さんとも、この臨海劇場が縁で出会った。
結城さんが受賞した芸術選奨とはなかなかな賞みたいで、今年は都はるみ、桂歌丸、大竹しのぶ、宮沢りえ、熊川哲也などとともに選ばれた。
す、すごいメンツだ。
結城さんは日本、特に東北各地の山、海で暮らす人々を地道に取材し、紹介した功績での受賞。
結城さんは昨日のあいさつで「唐桑は海だけでなく、田畑もすばらしい。自然の恵みを生かして、みんなが協力し、地道に積み上げてきた風景だ。身の丈に合うということ。隣の人のことを考えるのがまちづくりの原点」と、とつとつと話す。
沖縄の北にある小さな村の共同店舗を例に「少し高くても、みんながその店で買う。利益は奨学金などにして地域に還元する。10円、20円安いからといって量販店に行かない。この連帯感、共同体意識がこれからの日本には必要。唐桑にはもともとそうい互助の精神がある」とした。
昔から60過ぎたら唐桑に住むと言っていた結城さんだが、どうやら本気のようだ。
芸術選奨の席では、都はるみさんに「山や海で暮らす人はあなたの歌を歌いながら労働している。歌が生まれる場所・原点を回りませんか」とくどいていたという。実現するかもしれない(^_^;
写真はからくわ荘内のスナックでの2次会。ありがたい芸術選奨の入った筒をマイク代わりに(唐桑の人たちの、このへんの遊び方、権威の茶化しかたが最高!)みんなが思い出を語る。結城さんも「今日のお祝い会が一番うれしい」と満面の笑みだった。
右から二人目が結城さん。