雨が降っている。秋雨か?

 ことしは暑すぎた。最高気温が25度の夏日が「今日は涼しい」と感じたのだからなあ。

 今、気仙沼に帰省中。2階の居間から見る気仙沼湾は、水墨画のように、淡くくすんでいる。今ままで、ぎらりとする青空を見過ぎたためか、とても心癒されるものがある。

 昔から雨は好きだった。

 The Whoも歌っていた「愛だけが、雨を降らせることができる」。

 今日の雨で、秋が来たと、心の底から感じた。

 それはそうと、友人に教えていただいた曲が、ややアンニョイな気分に最適です↓

 http://www.youtube.com/watch?v=Rkxiqc33fnM
 
 話題を変えます。

 秋といえば、サンマ。

 気仙沼人にとってサンマは特別な存在だ。対外的にはフカヒレなのだろうが、子供のころにフカヒレなんて口に入ったことはない。昔も今も高級食材に変わりがない。

 水揚げだけでいえばカツオが日本一だし、秋の戻りガツオは、個人的には刺し身ランキングで不動の1位だ。

 サンマ水揚げは今、全国4、5位というところだ。昭和30年代には全国一位を何年も続けていたが、北海道の漁船が徐々にサンマを捕るのを早めていった結果、今では小型船の初水揚げは7月末になってしまった。

 サンマ。感じで書けば秋刀魚。そう秋の魚なのに、真夏に初ガツオならぬ、初サンマは、三陸に住む人間としては、どうもしっくりこない。

 今年は極端な不漁だ。値段も高い。でも「高い、高い」と言っても1匹300円もしない。決して私たちの口には入らないホンマグロの大トロと比べれば、安いもんだ。
 熱々の焼きサンマの方が、絶対にうまい!まあ比べるのが無理かもしれんが(^^);

 水温が下がればサンマも気仙沼沖に来るだろう。そのころが脂の乗りも最高で、うまいのだ。

 昨日、石巻市内の和食レストラン。隣の若きカップル、特に女性の食べ残しが多かった。魚の食べ方もひどかった。残したものは廃棄される運命にある。
 日本人は贅沢すぎる。食べ物に感謝してありがたくいただきたいもんだ。