ビートルズ64 

 中古CDショップをのぞいたら、ありました。輸入盤なので、ネットオークションで中古の相場は6000円前後。ショップでは6500円だったので、まあ妥当な値段かと思い、購入。
 まあ個人的には写真の左下にある「サムシング・ニュー」が唯一持ってなかったビートルズの公式アルバムだった。できればLPで欲しいところだが、まあ良しとしよう。
 ところでこの4枚は、キャピタルがアメリカで発売したデビューからの4作となる。いずれも1964年の発売なので、日本では「ビートルズ64BOX」のタイトルで昨年11月に発売された。定価10、000円なり。
 ビートルズアメリカ上陸40周年記念で、『ミート・ザ・ビートルズ』『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』『サムシング・ニュー』『ビートルズ'65』が収められている。英国でのリリースを正規盤として統一して以来、アメリカ独自の編集盤はすべて廃盤になっていたので、実は初CD化である。
 しかもステレオ/モノ・ヴァージョンの両方を1枚に収録している!42曲中32曲までが初のステレオCD化。擬似ステレオまである(^ ^)
 当時は、もうアーティスト側の意向なんてないに等しく、アメリカ盤はイギリス盤収録曲を入れ替えたり、シングルを勝手に加えたり、さらには勝手に削ったりしている。しかもアメリカ人好みに低音を強調した、よく言えばメリハリのある音、悪く言えばドンシャリ音に、これまた勝手にミキシングしている。今回のCD化に伴い24bitリマスタリングを施してある。当時のチープ感は残しつつもヒスノイズが減り、とても迫力のある音となっている。確かにアメリカ人好みかも。
 イギリスで使用されたマスターテープとは異なるテイク(演奏)が収録された曲もあったため、ヴォーカルや演奏が異なる曲や、エコーが深くかけられていたりフレーズが微妙に異なっていたりエンディングがわずかに長かったり、といったミックス違いのある曲がいくつもあるのも楽しい。
 顔の左半分を影でつぶした有名なハーフシャドウのジャケットで知られる『ミート・ザ・ビートルズ』は、英国正規盤ではセカンドアルバムなんだよねえ。タイトルも本当は「ウイズザ・ビートルズ」なのだからややこしい。このジャケットは個人的にもこのほかにキャピタルLP(日本盤)、同じく輸入盤、日本オデオンLP(赤盤)、日本デビューLP、CD(当然、アップル盤)、そして今回のBOXの紙ジャケ仕様と7つもある(^_^;