CDは生き残るのか?その何番目か

 
 最近、都に流行るもの。まあ田舎でも同じだが、音楽CDのかなりの数が、昔で言えばミュージックビデオ、プロモ映像やメイキングを収録したDVDをつけて売られている。
 新譜の場合は、通常盤とは別に初回限定盤というケースが多い。ポール・マッカートニーの昨年の新譜「カオス&クリエーション・イン・ザ・バックーヤード」やベックの「グエロ」なんかがそう。
 旧譜では、名盤などでその傾向が強い。

 写真は9月末に、最新デジタル・リマスターされ発売されたジョージ・ハリスンの「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」と、80年代後半から90年代のアメリカロックシーンをパール・ジャムなどとともにリードしたR.E.Mの最高傑作(あくまでも個人的にね)である「アウト・オブ・タイム」。
 前者には、1991年のツアーでエリック・クラプトンらを率いて歌う「ギブ・ミー・ラブ」や、LPレコードの見開きの内側の写真に使われたジョージの自宅でのフォトセッションの様子などが納めてある。
 後者は、それぞれの曲のイメージ映像や、名曲「ルージング・マイ・レリジョン」のメーキング映像などがいい。
 紙ジャケットが何か主流になりつつあるけど、こうしたDVD付きスペシャル盤も、変形紙ジャケタイプがほとんどだ。
 紙ジャケの方がやはり見た目もいいし、何より手に取ったときの質感がいい。プラスチック・ケースは足元にも及ばない、というか比較にもならない。
 にしてもジョージのこのアルバム。しみじみといい。発表当時から好きだったが、この年になって、しかも「ポスト・ビートルズ」という呪縛が自然に解けた今、ニュートラルな気持ちで耳を傾けると、あらためて良さが分かる。
 ジョージ・ハリスンというイギリスのミュージシャンの残した名作。何かとても滋味溢れる曲が多い。
 レムの方は、幼なじみで気仙沼を離れていた関西学院大教授の長峯君(当時は違う大学の助手かなにかだったと思う)に、安住とともに現在の気仙沼の様子を撮影したビデオを作製したが、その際、オレの子供のあきとゆーたを紹介するときに、このCDをかけて、ベッドの上でぴょんぴょん跳ね回る2人を撮影したことなどを思い出した。
 歌詞はやや深刻な内容が多いが、サウンドはとても優しい。2枚とも超お薦め盤です。