更迭やむなし、されど

 空幕僚長の更迭問題。
 その1。指導的立場の地位にいる国家公務員が、政府見解と異なる内容の論文を発表した。
 その2。応募に当たり、組織の許可を受けてなかった。

 更迭はやむなしーでしょうな。
 
 個人的には政府見解の元になっている村山談話や、直接は出てこないが河野談話などには、事実誤認を多く含むと思ってはいますが。

 論文の内容については、公式文書として残っているものを元に、再構築したに過ぎないのでは?推論に基づいた部分や、感情的な部分もあるし、確証がない陰謀説持ち出すなど、論文としては弱い。疑問点もある。ただ稚拙ーと切り捨てるのは簡単だが、どうだろうか。一自衛官としての気構え、歴史を問い直そうとする姿勢は評価したいと思う。 中西輝政氏が指摘していたが「愚かな戦略もあったが、決して邪悪な戦争ではなかった」と。個人的には、中西氏の考えに賛同する。
 

 自衛官の中にも違う意見もあるでしょう。堂々と議論すればいい。

 新聞各社の社説を読む。結局多くは「近隣諸国に気を遣え」。「諸国」って、はっきり言えば中国と韓国の2カ国、北朝鮮も?ーでしょうね。

 日韓基本条約の一部もいまだ未公開の国と、一党独裁の国。

 
 戦中を「集団ヒステリー」と称する場合がある。未曾有の戦争だもの、確実にあったでしょう。では戦後は?過去の日本を全否定する「集団アレルギー」ではなかったのか?
 子供のころ、テレビシリーズ「コンバット」アメリカ軍の快進撃に胸を熱くしたもんだ。全く何たる皮肉だ!
 一方で、日本軍が登場するドラマでは、悪党面した上官が、人間味あふれる部下をぶん殴るーそんなシーンばかり見て(見せられて)きた。全くよくぞそこまでやってくれた。
 その前にはGHQが「真実ハカウダ」というラジオ番組で、国民を洗脳しつくしましたしね。
 某評論家の原風景も、心優しき米兵が日本を解放してくれたーにあるという。
 60年がたった。書店のベストセラーを見れば、少しずつアレルギーは治りつつあるような気がします。
 「元気になったら、おまえまた悪さするんだろう?」こう言う人もいる。「悪さ?」

 堂々巡りはまだまだ続く…のでしょうか?

 そうそうタイトルですが…。私、当然、戦争反対です。そんなの当たり前じゃないですか?

 でも現代の価値観で、過去を裁こうとは思わないだけです。
 400年ちょっと前の関ヶ原にタイムスリップして「無益な争いはよしなさい」とか、
 一昔前のフランスに行って、「監獄の襲撃なんてとんでもない。非暴力で問題を解決しましょう」なんて言えません。

 「悪しからず」w