気が重い

 泣いて馬謖切る―という言葉があるが、そこまで言うのはオーバーだとしても、同じ地元新聞に勤務するものとして、三陸新報の今回の一件には、同じ言論人として胸が痛む。
 何せ、三陸新報自身が全く説明してないので、取材を求めたが、かたくなに応じない。

 概要は↓
http://www.sanriku-kahoku.com/

 「リアスの風」5月13日付「必ず捕まるからね」、14日付「三陸新報社長が不出馬働き掛け」を。

 第一線で働く記者や営業マンに罪はない。1日も早く、自らの紙面上で社内調査の結果をきちんと読者、いや市民に説明すべきだ。
 お詫びした件の概要。「誰が何のためにしたのか?」
 そしてそれに対する公式見解「事実関係と、それに対する当該幹部社員などの処分」

 新聞社が、相手が同業だからといって真実の究明をしなかったら、それこそ「なれ合い」だ。市民の目線に立ち、やりにくいことでも、きちんとしなくてはいけない。
 マスコミは第4の権力と呼ばれるようになって久しい。当然、相互チェックしなくて、どうする?
 NHKの不祥事を他社が目をつぶるか?他の報道機関の誤報を放っておくか?
 当然「ノー」だ。自ら襟を正さずして、どうやって市政をはじめ、さまざまな事柄を「報道」していけるのか?
 同じ記者として、憂える。正常化を望んでやまない。