まさに宝物
80年代の音楽シーンを語る上で、Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)の3作目「Treasure」(1984年)は、外せない1枚だ。
純粋な「美」がある。聴き終えた後の、けだるい脱力感とともに感じる至福。
天から降って来るエリザベスの声。ゴシック様式とアール・ヌーボー、エレクトリックとアコスティックが、背中合わせに共存しているかのような、不可思議なサウンドを携えて、妖精の声が舞う。
友人のiPonz氏が今から15年前のある日。CDプレーヤーを初めて購入した時、神山で仮住まいに試聴用として彼らの4作目、これまた傑作である「Blue Bell Knoll」を持って来た。
その瞬間、恋に落ちた。一生付き合う音楽というのは、聴いた瞬間に分かるもんだ。
レコードがじゃりじゃりと雑音が入るため、紙ジャケCDを購入したが、あらためて、素晴らしい音世界に浸っている。
そうそう。妹の病気もあり、持ち越していたが「2006年勝手にベスト」を公表しないとな。どこかの誰かが参考にしてくれれば幸いですだ。