イアン・ウオーレス逝く

http://www.dgmlive.com/news.htm?entry=771
 ボズ・バレルについで、キング・クリムゾンの「ブルージー期」を支えたドラマー、イアン・ウオーレスがみまかった。
 ロバート・フリップが最も忌避したブルース・フィーリングを、ボズと一緒に持ち込んだのは、今となってはクリムゾンの歴史の中でも異彩を放っている。
 クリムゾンでは、個人的にものすごく好きなアルバム「アイランド」制作メンバーだ。
 そして、あの暴力的な演奏と、カセットでの録音という、これまた暴力的なまでに劣悪な音質ながら、そのすさまじいテンションを、真夏のアスファルトにこびりつかせたブレーキ痕のように刻印したライブアルバム「アースバンド」を残した。
 昨年はクリムゾン・ジャズ・トリオというグループで「クリムゾン・ソングブックvol1」を発表。
 クリムゾンの名作をとても気持ちのいいジャズにアレンジして演奏していた。
 特に「スターレス」は名演として長く愛されるであろう。「vol1」と銘打っていたことで、ファンとしては当然「vol2」を楽しみにしていた。録音していたかなあ?
 なければ追悼アルバムとして、ライブ盤を出してほしいなあ。
 食道癌だそうだ。円熟期を迎えていたであろうに、とても残念だ。合掌!