やっぱり降った

 気仙沼名物、3月終わりのドカ雪・・とはいかないし、アメダスで見る限り、観測地点は氷点下になっていない。牧沢は標高100メートルなので、冷たい雨が明け方にみぞれとなったのだろう。
 道路の、みぞれはすぐに解けたようだが、ベランダが白くなっている。
 雲はどんより。昨日はお天気の予報が大ハズレで、「訪ねる」という企画取材先も急きょ変更した。お日様サンサンじゃないといけないロケだったので、室内でオッケーなネタにした。それがどこかは4月5日の河北新報「リアスの風」で。
 遠方の方にはここでお知らせします(^ ^)
 
 写真は気仙沼内湾の通称東海岸(唐桑半島からすれば西側なんだけど、合併前からの呼称だからね)、小々汐(こごしお)地区の名産になっている「にぎり昆布」。
 乾燥させた昆布2枚を、写真のように束ねる。握り拳大なので、こう呼ぶという。
 なんか個人的には形が丸みを帯びた直方体なので、「俵昆布」と勝手に命名したい気分w

 気仙沼の名物を集めた、コンベンションビューロー協議会が開発した、お弁当「纜(ともづな)」にも、昆布巻の素材として採用されている。身が軟らかくて、美味である。1個が浜値で45円前後。労力と味と健康効果(写真で昆布が白く見える部分が、アルギン酸)を考えると、もう少し高くていいと思う。
 
 値段と言えば、養殖鯛などの身をピンク色にするためや、釣りの撒き餌に使われるイサダ(正式名・ツノナシオキアミ)の値段が1キロ当たり50円台後半と、3年前の3倍近くに跳ね上がり、燃油の高騰などで、経営難を訴えていた漁民をホッとさせている。
 なぜ値段が上がったか?それが意外。韓国に輸出されているという。今までなかったことだ。韓国では、イサダを乾燥させ、細かく砕き「ふりかけ」にしているそうだ。
 「イサダは臭い」というのは通説。確かにアシが早いが、水揚げしたばかりのものは、ピンク色に輝き、無臭。以前もらって掻き揚げにしたが、旨かった。難点は、食感が多少「イガイガ」とする点。
 「ふりかけ」とは考えたもんだ。
 そういえば韓国はキムチ用に気仙沼石巻地方のホヤを大量に購入している。あまりにも大量なので、資源が枯渇しないようにセーブする方針を県漁連では固めた。身が崩れるという恐ろしい病気も、韓国種から入ってきたし、急激な変化は怖い。
 何にせよ、意外な販路はあるし、水産物にはまだまだ利用できる部分がたくさんある。魚は捨てるところがない・全部を利用してこそスローフード都市の環境・健康戦略だとは思う。