シャッフルな毎日

 パソコン用のスピーカー買ってから、もう毎日、つまんないテレビの音消して(全部切れよーという声もあるが・・)、iTunesのパーティー・シャッフルで音楽を聴いている。
 驚くのは、聴いたことのない、いや聴いていても印象の薄かった曲の中に、佳曲が意外と多いことだ。
 理由として考えられるのは2つか?
 1つは、CD時代となり、その収録時間が長く、つまり後ろの方の曲はどうしても聴く機会が少ないということ。最初は通して聴いていても、まあ初めの方があまり好みじゃない曲があると、そのCDとは疎遠な関係(笑)になりがち。で、結果、埋もれてしまった曲が、シャッフルによって発掘される訳だ。

 もう1つは、シャッフルすればそれこそアトランダムに曲が並ぶ。ロックもジャズもクラシックも順不同。ミュージシャンも当然バラバラ。
 つまり曲調が全く違う曲が、おもちゃ箱をひっくり返したように、無秩序にスピーカーから出てくる。
 あるミュージシャンの曲しかないアルバムを聴く場合、よっぽど
才能があってさえ、例えばディラン節みたく、同様のフレーズ、曲調、雰囲気の曲が並ぶことになる。まあ普段はそれでいいし、そこが味でもあるのだが、いかんせんレコード、CD全部が傑作で埋まり、メリハリもあるなんてものはまあビートルズの「アビー・ロード」など数えるしかない。
 シャッフルはその、つい飽きが来る「同じ傾向」というものが当然ない。
 もちろん私が購入したCDがほとんどなので、「おれ好みの曲」という傾向はあるが(^_^;
 
 見捨ていた曲のうれしい不意打ちは楽しい。そしてよく知っている曲も、まったく違う曲の次に耳に届くと、これが「あれれ?」と今までと違う表情を見せる場合があり、これもまたうれしいもんだ。
 ということでシャッフルな毎日だ。

 ところで。

 昨夜のシャッフルで、偶然にしては出来すぎの曲順があった。
 ムーディー勝山じゃなくて(^_^;ムーディー・ブルースの傑作アルバム「セブンス・ソジャーン」の中の佳曲「For My Lady」の次に、ポール・マッカートニーの稀代の名作「バンド・オン・ザ・ラン」の「No Words」が来た。
 「おおっ!」なんという自然なつながり方!
 「No Words」のイントロがこんなに感動的に響いたのは初めてで、
鳥肌立つほど感動した。
 偶然に期待できないので、ぜひ音源のある人は試し、この曲順で聴いてみてほしいぞ。