細野晴臣翁のトリビュート盤

 
 しかも2作。
 このほど出たのが「Strange Song Book」。参加者が半端じゃない。細野さんもリスペクトするVan Dyke ParksDr.John、そして何と、個人的に大好きなSonic Youthのリーダー、サーストン・ムーアまで参加している。
 もちろん、坂本龍一鈴木慶一久保田麻琴大貫妙子シーナ&ロケッツなどおなじみのメンバーもいい味だしている。
 ついでに昨年でた前作、その名もずばり「トリビュート・トゥ・細野晴臣」(写真・左)も購入した。
 こっちには高橋幸宏もいてYMOそろい踏み。東京スカパラダイス、高野寛矢野顕子コシミハル、何とその2、ジョン・サイモン、ジム・オルークまで参加している!
 さらにうれしいことに我が気仙沼が生んだ歌姫・畠山美由紀が林夕紀子と絶妙のコーラスを聴かせている。

 個人的には、1作目の中では、畠山美由紀が参加した「ミッドナイト・トレイン」(同名アルバム収録)、東京スカパラダイスが演奏した「アブソリュート・エゴ・ダンス」(YMO「ソリッド・ステート・サバイバー」収録)とジョン・セバスチャンの「蝶々さん」(「泰安洋行」収録)が特に良かった。
 2作目は、まず1曲目の「風の谷のナウシカ」が素晴らしい。演奏は小平市上宿小音楽クラブ。木琴の素朴な音色、ギミックなしの素直な演奏がとてもいい。大貫妙子の「ファム・ファタール」(「はらいそ」収録)、シーナ&ロケッツの「Pom Pom蒸気」(「泰安洋行」収録)、サーストン・ムーアの「灰色の階段」(YMO「テクノデリック」収録)などが良かった。

 何となく、YMOは冬、それ以前のソロ時代は夏のイメージがあるが、早春に聴くのも、なかなかオツである(笑)