ビートルズがやって来た、ヤー!ヤー!ヤー!その2

 いやあ、濃い日々が続く。

 あくまでも個人的感想だが、「サージェント・ペパーズ…」までは、モノの方がすごい(「ヘルプ!」については、巷間言われているように、アナログでいえばA面の音はこもって聴こえるけど)。
 当時の録音の状況から言っても、少なくとも「ビートルズ・フォー・セール」までは、今までの1987年盤と同じく、モノが世界標準で良かったような気もする。うーむ。

 「ア・ハード・デイズ・ナイト」以降は、アナログでもステレオを愛聴してきただけに、ステレオ盤もいたく琴線に触れる。「うわっ、ジョンがそこにいる!」という臨場感はたまりません。
 
 そして、初めからステレオだった「アビーロード」の怒濤の「美音」には、言葉を失う。「ホワイト・アルバム」「マジカル・ミステリー・ツアー」はステレオの方がいいと感じた。
 モノ・バージョンも悪くはない。特にモノ・パストマスターズにある、「イエロー・サブマリン」収録の「イッツ・オール・トゥ・マッチ」なども、ステレオとは違う魅力はあるけどね。

 パスト・マスターズはステレオもモノも、中期のロックン・ロール曲が、リズム隊ががっちりとしていて、ものすごくカッコがいい!

 にしても「アビー・ロード」は凄すぎる。
 「サムシング」でのポールのベースは「やりすぎだ」と、よくちゃかしてきたが、今回のリマスターで低音が深みを増すと、旧CDの「ポンポン」ベース音とは違い、「やりすぎ」とは感じない。いや、ジョージのギターと絡むところなんか、ため息が出るほど美しい!

 「ゴールデン・スランバー」でのポールの声、「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」でのシンセサイザーの響き、ジョンの「アイ・ウォント・ユー」の、ブッタ切りエンドレスまでの、あの異様な高揚感。
 まあ4年を掛けたという、その慎重さと結果は、さすがビートルズというところか。

 とり散らかった「感想文」だが、まあ興奮しているのだな。お許しを。

 「ノー・リプライ」にピアノの音が聴こえたりとか、いやあ、まだまだビートルズ探訪の日々が続きそうだ。